二頭流一鞍道場
皆様の「重賞の穴馬が知りたい！」というお声にお応えし、石橋武のプレミアムコラム「二頭流一鞍道場」の土曜日版がリニューアル！その週に行われる重賞１～３鞍の注目穴馬をズバリ指摘。枠順確定後の更新だけにより高精度、より勝負に徹した穴馬情報をお伝えすることが可能となります。まさにプレミアムにふさわしい情報となること請け合いです。そして、日曜日版では従来通り、厳選した勝負レースの印、買い目、見解をすべてご覧いただけます。ぜひ、ご期待下さい。
※「二頭流一鞍道場」日曜日版は、スポーツマスターで公開されている勝負予想とまったく同じものを１レース分、ご覧いただけます。
二頭両談！
石橋武
二頭両談 〜宮崎特別〜
石橋武
投稿日：2015/8/12
Vstyle編集者（以下、編） 石橋さん、先週このコラムで取り上げた帯広特別は３連単171万9,170円と目論み通り荒れてくれたんですけどね〜。
石橋 武（以下、石） すみません。１、２着馬が完全にノーマークで、かすりもしなかったですね。
編 ３着馬のツクバアスナロ（５人気）はこの対談でも推奨したんですけどね（苦笑）。
石 ちょっとストレスの溜まる週末だったわ。今週はスカッと決めないとね。
編 そうですね。お願いします！ スカッと170万馬券で決めちゃって下さい。
石 あほか（笑）。でもまあ、それくらいインパクトのある馬券を獲らないととは思ってるよ。幸いなことに荒れやすいローカル開催が続くし、今週あたりから馬場の傾向が変わり始めてもおかしくないし。
編 あ、そうなんですか？ どういうふうに？
石 いまってＪＲＡの方針でクッション性の高い馬場を作っているから、開催が始まる前にエアエーションとかシャタリング作業を行っているんだけど、開催が進むごとに馬に踏みしめられることでだんだん馬場が堅くなっていくんだ。
編 ああ、なるほど。
石 だから今の開催のだいたいの馬場傾向って、内外の差のない馬場（外差しも効く）→内から徐々に馬場が堅くなりはじめて内が有利という流れなんだ。
編 へ〜。いままでと逆なんですね。
石 その通り。これを掴んでいるかどうかで狙う馬はガラッと変わってくるからね。もちろん天候や開催によって細かい変化はあるし、そういうのをしっかりとチェックしておかないとダメだけど、大まかな流れとして頭の片隅にでも置いておくといいよ。
編 そうします！ それに馬場の傾向とかコース形態は勝負予想の見解にも詳しく書いてもらってますよね。
石 大切なところだからね。できるだけ詳しく、でもマニアックにならないような形でお伝えしていきたいなと。
編 あれば超役に立つんですよ。毎週、毎レース見解を読むの楽しみですもん。
石 ありがとうございます（笑）。まあ、いずれにせよいくら馬場がわかっても、馬券を獲らないことには話にならないからね。大きいのを狙っていきますか。
編 はい、さっそく土曜日からお願いします！ さて、というわけでそろそろ本題なんですが、今日はどのレースを取り上げましょう？
石 小倉10Rの宮崎特別にしようかと。登録も多いし、さすがに少頭数にはならないでしょ。それに今期はまだ小倉のレースを取り上げてないしね。
編 そうですね。ちなみに今の小倉芝1200mの傾向としてはどんな感じなんですか？
石 コース形態的にも前傾ラップになりやすいかな。
編 と言いますと？
石 小倉芝1200mはスタート直後から下り坂でスピードが出やすいんだよね。それに加えてスピードを落とさずに回れるスパイラルカーブを採用しているから、テンから後半にかけてタフな流れになることが多いんだ。
編 ハイペースになりやすいコース形態なんですね。
石 その通り。最後の直線に坂はないとはいえ、冒頭で話したようにクッション性の高い馬場を作っているから、パワーを要する。つまり軽いスピードを武器に先行して勝ってきたようなタイプだと、最後までもたないんだ。
編 へ〜、イメージと違いますね。
石 そう。それも高配当が生まれるひとつの要因になっているよね。
編 じゃあ、狙いどころとしては差し馬？
石 ん〜、一概に差し馬と決めつけなくてもいいけどね。先行脚質の馬でも前傾ラップに強いタイプはいるし。暮れの中山で好走しているタイプなんかは狙って面白いと思うよ。あんまり該当馬はいないと思うけど。
編 そういうことか〜。じゃあ、それを踏まえて注目穴馬を挙げていただくと？
石 カシノワルツ、サンライズポパイ、ブレイヴフィート。現時点ではこの３頭に注目しておこうかな。
編 サンライズポパイって、小倉でダメダメじゃないですか？
石 戦績上はね。というか、レース内容もさほど褒められたもんじゃないんだけど（笑）。
編 だったらなぜ今回は推せるんですか？
石 この馬が小倉で凡走していたのって、まだ馬場が軽い時期、つまり馬場のクッション性を高める前のことなんだ。当時の小倉はそれこそ軽い芝で、まあ季節によって前傾になるか後傾になるか変わってはいたけれど、基本的には京都で先行して勝ってきたようなタイプが好走していたんだ。
編 あ、となると、後方からレースを進めるサンライズポパイにとってはツライですね。
石 そうなんだよ。いつも差して届かずというか、レースに参加できないまま終わるパターンだったんだ。ただ、今回はさっき話したような馬場だけに、差しも効くし、この馬の末脚が発揮できる状況がそろったなと。
編 なるほどね〜。
石 このところローカルの短距離戦で差して届かずという競馬が続いているけど、今回は一気の差し切り勝ちまで期待できるよ。
編 わかりました。ではそのほかの２頭とともにレースぶりをしっかりと見ておきます。
石 そうね。カシノワルツは前走を見ても相変わらずの小倉巧者ぶりを発揮しているし、ブレイヴフィートはダートでも走っているように、前傾ラップが得意なタイプ。ともに注目だよ。
編 わかりました。では今週末の勝負予想もよろしくお願いします！ どうもありがとうございました！
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