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Vstyle編集者（以下、編）　奥田さん、ローズＳは春の実績馬が本番前のひと叩きという雰囲気のなか、前走で条件戦を勝ってきたタッチングスピーチとトーセンビクトリーが馬券絡みを果たしました。

奥田隆一郎（以下、奥）　そうね。そういう意味ではトライアル戦らしい結果だったんじゃないかな。

編　さて、そうなると牡馬の菊花賞トライアル・セントライト記念はどうなるのかなというところですが。

奥　こちらは阪神の外回りコースと違って、トリッキーな中山芝2200m。このクセのあるコースへの適性の見極めが的中への鍵になるね。

編　いつも以上に適性が重要になってくると。ではそのあたりを踏まえて、セントライト記念の注目馬を教えて下さい。

奥　了解。まずはベルーフに注目しよう。

編　前走は休み明けながら古馬相手の重賞・小倉記念で２着に激走。今回は同世代同士のレースですからね。

奥　そうだね。前走は残念ながら直結コースではないんだけど、古馬1000万クラスで勝ち負けできれば、同世代の重賞で好勝負になるというのがひとつの目安。これをあっさりとクリアしちゃっているだけに好勝負必至でしょう。

編　中山芝2200mへの適性もあるんですか？

奥　もちろん。直結コースの阪神芝2000mで行われたエリカ賞を勝っているし、その直後には同じく直結コースの中山芝2000mで行われた京成杯も勝利。

編　あ、複数の直結コースの激走馬なのか〜。

奥　その通り。特にこの京成杯での激走がポイントで、近５年のセントライト記念を振り返ると（2014年は新潟で行われたため、09〜13年の５年間）、09年のナカヤマフェスタと11年のフェイトフルウォーが京成杯を連対しつつクラシックを惨敗。秋になってセントライト記念を勝つというパターンなんだ。

編　へ〜、５年で２勝か。京成杯とかなり繋がりが深いんですね。

奥　そういうこと。ベルーフも先の２頭と同じような戦績できているだけに、大注目だよ。

編　なるほどね〜。前走をひと叩き荒れた上積みもありますし、人気も前日の最終オッズで３番人気と意外と妙味もあるんですよね。期待したいです。

奥　続いてチェックするのはレッドライジェル。

編　お、人気薄。前日最終オッズで単勝21.1倍の８番人気と妙味たっぷりですね。評価したのはどのあたりですか？

奥　直結コースの中山芝1800mで未勝利を脱して、同コースの中山芝2200mで行われた山吹賞も勝っているよね。

編　そうそう、そうだった。中山芝で２戦２勝なんですよね。しかもそれが同コース+直結コースなのか。

奥　その通り。典型的な中山巧者なんだ。前走は休み明けで条件戦を負けちゃったけど、13年２着馬ダービーフィズや12年２着馬スカイディグニティは前走の1000万特別を負けていながらセントライト記念を激走しているよね。

編　つまりコース適性が高ければ、前走で条件戦を負けていても激走できると。

奥　そういうこと。実績不足ではあるけど、コース適性が高いレッドライジェルの大駆けが期待できるね。

編　なるほど。上積みも期待できますし、要マークですね。ではこの続きはプレミアムコラムで。

奥　OK。じゃあ、次は……

※この続きはプレミアムコラムでご覧いただけます。ぜひ、ご期待下さい。