POG指名馬1~15位
プレミアムコラム「POG指名馬1~15位」
「POG特別対談」に参加した白川ユウキが、POG指名馬を1位~15位まで全公開!プロ予想家のPOG指名馬を、まるごと全部お見せします!
POG特別インタビュー①「大注目の良血3頭」
投稿日:2016/5/10
昨年、大好評を博した期間限定の「POG特別企画!」が一年ぶりに帰ってきました。今年は、昨年の当企画で指名した馬が大活躍し、圧倒的な「POG力」を世に知らしめた白川ユウキ氏をコメンテイターとして迎え、インタビュー形式でお届けしていきます。本日5月10日(火)より、17日(火)、24日(火)と3週にわたって、ドラフトで上位人気が予想される注目馬を白川氏がズバッとジャッジ! Vstyleでしか手に入らない貴重な情報を、皆さんのドラフト戦略にぜひご活用ください。
また、Vstyleプレミアムコラム(会員専用コラム)では、白川ユウキ氏のPOG指名馬1位~15位を3回に分けて公開します(10日は11位~15位、17日は6位~10位、24日は1位~5位)。シンハライト、マウントロブソン等の重賞勝ち馬の活躍を見抜いたPOGマイスター厳選の指名馬リストは必見です!
Vstyle編集部(以下、編) 本日はお忙しいなかありがとうございます。今年もよろしくお願いします。
白川(以下、白) よろしくお願いします。
編 しかし昨年はすごかったですね。指名した10頭のうち7頭が勝ち上がり、シンハライト、マウントロブソンが重賞を勝利。そして、プロディガルサン、レプランシュが重賞2着。(取材を行った)5月1日時点では、全体で14勝。勝率43.8%、連対率62.5%、複勝率71.9%、獲得賞金の合計が2億9530万円。一緒に企画に参加してくださった、栗山求さん、伊吹雅也さんというPOG界のビッグネーム2人にすべての項目で勝利。まさに、文句なしという結果でした。
■2015年度の白川氏の指名馬と成績(5月1日時点)
馬名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 賞金合計
全体 14- 6- 3- 9/32 43.8% 62.5% 71.9% 29530万円
シンハライト 3- 1- 0- 0/ 4 75.0% 100.0% 100.0% 9800万円
マウントロブソン 3- 2- 0- 1/ 6 50.0% 83.3% 83.3% 7270万円
プロディガルサン 2- 1- 0- 1/ 4 50.0% 75.0% 75.0% 4410万円
レプランシュ 2- 1- 0- 1/ 4 50.0% 75.0% 75.0% 3200万円
ジークカイザー 2- 0- 0- 0/ 2 100.0% 100.0% 100.0% 1700万円
ラベンダーヴァレイ 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 1680万円
サプルマインド 1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7% 950万円
パローマ 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 330万円
リライアブルエース 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 130万円
エクスプレスレーン 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 60万円
白 栗山さん、伊吹さんとの差は、たまたまそういうタイミングになっただけですので、私のほうが上とは1ミリも思っていませんが、全体を通しては予想以上にうまくいきましたね。走ってくれたお馬さんたちに感謝です。エルプシャフト、リュラ、エストソルシエールといった人気を集めそうな馬に、対談のなかでしっかりとNGを示せていたことにも個人的には満足しています。
編 6月20日にプロディガルサンが新馬戦を勝って以降、10月24日にマウントロブソンが2着に敗れるまでは、指名馬が6連勝を記録しました。POGは期間内に勝ち上れるかどうかが大きなポイントになりますので、白川さんのリストを参考にされた方は大喜びだったとことでしょう。
白 ありがとうございます。ただ、100%納得しているわけではないんですよ。期待していたパローマとリライアブルエースが未勝利デビューとなったのは大誤算でした。POGは期間内に大きいレースに出走してナンボ、数をこなしてナンボですので、デビューが遅いのは致命的です。こういうミスチョイスを減らしていかなければならないなと、思いを新たにしました。あと、上位10頭には指名しませんでしたが、エアスピネル、ヴァンキッシュラン、アドマイヤダイオウ、マカヒキ、サトノダイヤモンドあたりも、次位候補としてリストアップできていただけに、悔しさがないと言えばウソになります。今年はさらに精度を上げていきたいですね。
編 自分に厳しいですね~。白川さんが毎年のように走る馬を指名できている理由がわかるような気がします。今年はぜひとも、昨年以上の結果を!
白 もちろん、そのつもりです。頑張ります。
編 まずは、編集部が選んだ「大注目の良血馬」について、話を伺っていきたいと思います。今年も話題になっている注目馬がたくさんいて、ピックアップし始めたらキリがませんので、3頭に厳選させていただきました。1頭目は母トゥザヴィクトリー(父キングカメハメハ、牡、馬名ドゥザクラウン)。トゥザワールド、トゥザグローリーの全弟になります。
白 兄たちの活躍が示すように、血統的には超一流の部類に入ります。適度な体の長さと、角度のあるつなぎ、ボリューム感のあるトモと、馬体に関しても一級品です。ノーザンファーム×キャロット×池江泰寿厩舎という最強トリオで、人間的条件も非の打ち所がありません。まさに、三拍子も四拍子も揃った期待の星ということができるでしょう。あとは、母馬の年齢をどう判断するかですね。トゥザグローリーが11歳、トゥザワールドが15歳のときの仔で、この馬を生んだのは18歳。高齢の母馬を気にする方は、慎重に評価したほうがいいかもしれませんね。
編 なるほど~。条件的にはほぼ完璧ながら、母馬が高齢という点だけが引っかかると。おっしゃる通り、そこを気にするか、気にしないかによって、指名順位も大きく変わってきそうですね。
白 はい。完全にそこが取捨のポイントになるでしょう。
編 続いては母シンハリーズ(父ダイワメジャー、牝、馬名ミリッサ)。こちらはいかがでしょうか? アダムスピーク、シンハライトの妹になります。
白 この血統はディープインパクトの仔の活躍が目立ちますが、どのお父さんでもクズ馬を出しませんので、ダイワメジャーだからといって悲観する必要はないと思います。石坂正厩舎も上のきょうだいのほとんどを預かっていますからね。大崩れはないんじゃないでしょうか。ただ、ひとつ心配なのは体の大きさです。400キロ台前半と、ダイワメジャー産駒にしては華奢なつくり。この先はさらなる成長が必要でしょう。つなぎも立ち気味なので、短距離向きなのかなぁという気もしています。
編 あまりトーンが上がってきませんね。
白 うーん、そうですねぇ。POGということを考えると、全力で取りにはいきづらいです。下位で余っていたら指名したい。そんな感じの扱いになります。
編 ありがとうございます。今度は3頭目になる、母ハッピーパス(父ルーラーシップ、牡、馬名ラボーナ)をお願いします。上にはコディーノ、チェッキーノがいる血統です。
白 新種牡馬のルーラーシップの産駒ですね。私は過去データをもとに判断するスタイルを身上としていますので、新種牡馬に対する高尚な血統論は語れませんが、繁殖牝馬の質は高いし、生産地の評判も良いので、一定以上の成功は収めてくれると思います。本馬は中距離を中心に活躍した父の良さが馬体に表れていて、胴の長さ、つなぎの角度などは適度でバランスもグッドです。藤沢和雄厩舎はPOG期間内に結果を出してくれますから、上のきょうだい同様、クラシック路線を盛り上げる1頭になってくれるかもしれません。新種牡馬という点以外はいっさい不安なし。ホームラン級の活躍があっても驚けない。ですので、思い切っての上位指名という作戦もアリでしょうね。
編 わかりました。では、続きまして……(※次回は「ノーザンファームの評判馬」5頭の評価をお伝えします)。
※白川ユウキ氏のPOG指名馬11位~15位をVstyleプレミアムコラム(会員専用コラム)で公開中!
POG特別企画
プレミアム会員に登録するだけで「POG指名馬1~15位」を読める!
2016/5/24
2016/5/24
2016/5/17
2016/5/17