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Vstyle編集者（以下、編）　奥田さん、先週は新潟２歳Ｓがあって、今週は土曜日に札幌２歳Ｓ、日曜日に小倉２歳Ｓが行われますけど、２歳重賞が始まると夏も終わりという気になりません？

奥田隆一郎（以下、奥）　全然（笑）。

編　いきなり全否定とか、大人のやることじゃない（笑）。でもそうか、奥田さん、２歳重賞は暮れのＧ１まで配信しないから、あんまり関係ないのか。

奥　それはあるね。いまいち印象が残らないというか。もちろん今後の予想のために新馬、未勝利も含め、すべてのレースをチェックしているけどね。

編　すべては暮れのＧ１のために。

奥　それもあるけど、来年のクラシックのために、かな。目標としては。

編　あ、そっちか〜。でも、なんか僕なんかからすると、早い時期の２歳のレースから予想を配信してもらえば、より興味が湧くんじゃないかと思うんですけど。

奥　興味を持ってもらうために配信しているわけじゃないので。

編　ガ〜ン。

奥　というと誤解を招きそうだけど（笑）、この時期の２歳馬はまだ適性がわかりづらいでしょ？　まだ１戦や２戦しか走っていない馬も多いし、走ったコースも限られる。それに出走メンバー自体も、極端に言えば未来のＧ１馬と未勝利馬が一緒に走っているわけで、適性がなくても能力だけで勝てちゃったりするし。気性的にも幼すぎて、何が起こるかわからないしね。

編　たしかに。奥田さんはわかるとしても、僕にはさっぱりわかりませんね。この時期の２歳馬の適性なんて。

奥　まあ、キミの場合は古馬ですらわかってないから（笑）。

編　そんな……。

奥　直結理論としては、そんな状況で２歳戦を配信しても、皆さんにとってもあまりいいことはないなと。これが暮れのＧ１になると、適性もはっきりしてくるから。

編　そっか〜。じゃあ、２歳の勝負は暮れまでお預けですね。

奥　別にキミが買うぶんにはなにも言わないけど（笑）。

編　嫌ですよ、奥田さんなしの馬券なんて怖くて買えないわ。

奥　おっさんに言われても嬉しくないわ。さ、そんなどうでもいい話は置いといて、さっさと土曜日のレース見解を始めますよ。

編　は〜い。ということで２歳重賞はないということなので、どのレースを取り上げます？

奥　小倉メインの北九州短距離Ｓがいいんじゃない？　ハンデ戦だし、フルゲートだし、メンバー的にも荒れる要素満載でしょ。

編　お、いいですね〜。ではさっそく奥田さんの注目馬を教えてください。

奥　了解。じゃあ、まずはオースミチャドに注目しよう。

編　お、全然人気なさそうですね。というか、絶対人気ないわ。でもこの馬のどこを評価したんですか？　前走も10着に大敗しているし。

奥　まあ人気にはならないだろうね。でもオースミチャドは去年のこの時期に同コースの小倉芝1200mで行われた八幡特別を６番人気で勝っているし、４走前にも同コースの周防灘特別を７番人気で制しているんだ。

編　へ〜、どちらも人気薄での勝利なんですね。

奥　そう。このコースに対する適性はかなり高いよね。たしかに近走は凡走続きだけど、とくに近２走は直線に坂のあるコースの1400m戦で、この馬の条件に合っていなかったからね。

編　たしかに。

奥　今回はハンデ戦だけあって54キロで出走できるし、得意コースへ替わることで大駆けが期待できるよ。

編　なるほど。

奥　続いてチェックするのはスカイパッション。

編　この馬は小倉と相性がいいですよね。

奥　そう。500万下の筑紫特別を10番人気で勝って、1000万下の紫川特別を５番人気で勝っているね。その２勝を含めて小倉芝コースでは【2 2 0 0】とパーフェクト連対だからね。

編　そうなんですよね。去年の八幡特別ではさっきのオースミチャドと一緒に馬券になっていますよね。

奥　そうそう。２着に好走したよね。近２走は函館芝コースが合わずに凡走しているけど、４戦４連対の小倉芝1200mなら巻き返しが期待できるよ。

編　コース適性は完璧ですからね。期待です。では続いてプレミアムコラムのお話をお願いします。

※この続きはプレミアムコラムにてご覧いただけます。ぜひ、ご期待ください。