直結式 土曜の勝負対談
奥田隆一郎

土曜日重賞対談〜阪神牝馬S〜

奥田隆一郎

投稿日:2014/4/10

 

Vstyle編集員(以下、編) 奥田さん、来ました! いよいよクラシックの到来です!

 


奥田隆一郎(以下、奥) 相変わらず大げさか(笑)。

 


編 全然大げさじゃないですよ。だってこの対談のアクセスも先々週に始まって以来、急激に伸びてきていますし、お問い合わせも多いですからね。やっぱり皆さんも盛り上がってきてるんですって。

 


奥 キミは大げさにしても、たしかにスポーツ紙なんかを見るとG1シーズン特有の盛り上がりを感じるね。

 


編 ですよね~。ほら、奥田さんの勝負予想を配信しているスポーツマスターへのお申込も一気に増えてるみたいですよ。

 


奥 ああ、たしかに【直結式勝負予想】はすごいことになっているみたいだね。ありがたいことに。

 


編 やっぱり皆さん、奥田さんがこの時期の競馬を得意としていることに気づいているんですって。今までクラシックで奥田さんにいい思いをさせてもらった方も多いでしょうし。

 


奥 いや、ちゃんと馬券を買っているのは読者の方々なので。ただ、大事なレースで僕の予想を参考にしていただけるというのは、予想家冥利に尽きるよ。本当にありがとうございます。

 


編 いえいえ、大したことじゃないです。

 


奥 いや、キミにお礼を言ったわけじゃないから(笑)。

 


編 あ、やっぱり(笑)。でも先週も3万馬券の的中も含め、いい流れでクラシックに突入できるんじゃないですか?

 


奥 そうだね。重い印を打った馬がしっかり走ってくれていたし、クラシック前にいい流れになってきたかなと思うんだ。厳しいレースになればなるほど直結理論が効いてくるから、これからさらにいい結果が出せるんじゃないかと。

 


編 そうそう、だから直結理論はGⅠに強いって言われるんですよね。

 


奥 厳しいレースほど適性があらわになるからね。

 


編 と言いますと?

 


奥 ん~、Vstyle で初めて直結理論を知ったという方もいらっしゃると思うので、簡単に直結理論を紹介するところから始めようかな。そのほうが話が早そうだし。

 


編 そうですね。お願いします。

 


奥 競馬の予想って、基本的には適性論なんですよ。全国にはJRAの競馬場が全部で10個あって、それぞれコース形態が違う。小回り、急坂、直線の長さ、コーナーの角度、スタート直後の坂とか、まあ言い出したらキリがないんだけど。

 


編 そうですね。その10個の競馬場にまた色々な距離が設定されていて。

 


奥 そうそう。例えば同じ芝2000mにしても、中山芝2000mと札幌芝2000mは全然コース形態が違うよね。

 


編 そうですね。中山のほうはゴール前に急坂があったりと……。

 


奥 うん、札幌はコーナー角度が大きくて円をずっと回っていくようなコース設計だったりね。洋芝と野芝の違いというもあるしさ。同じ距離であっても、上手く走るために求められるものが違うんだ。

 


編 中山だったら最後の急坂で踏ん張れるタフさだったり、札幌だったらスムーズにコーナーを回れるみたいな。

 


奥 まあ、ごくごく簡単に言うとね。こういうふうに求められるものが違うということ、つまりこれが適性の差なんだ。

 


編 中山ではさっぱりなのに、札幌にコース替わりした途端に水を得た魚のように激走しちゃうという。

 


奥 反対に求められる適性が同じ、あるいは似ているコースもある。中山芝2000mの場合だったら、阪神芝2000mとか。

 


編 ああ、同じ小回りコースで、直線に急坂があってという。

 


奥 うん、そういう同じような適性が求められるコースを直結コースというんだ。もちろんそこはコース形態だけじゃなくて、ローテーションなんかも関係してくるので、コース形態が似ている=直結コースというわけでもないんだけど。

 


編 なるほど。だからどういうコースで上手に走れた(=激走した)のかがわかれば、その馬がどういう適性を持っているのかがわかると。

 


奥 そういうこと。例えば今の時期、3歳の関西馬で小倉芝1800mで7着、京都芝2000mで2着、阪神芝1800mで1着、中京芝1600mで4着、阪神芝2000mで1着という戦歴の馬が皐月賞に挑戦してくるとするじゃない。

 


編 中山芝2000mは未経験ですね。

 


奥 そうそう。ただ、未経験ながらも中山芝2000mの直結コースである京都芝2000m、阪神芝1800m、阪神芝2000mで激走しているから、中山芝2000mに対するコース適性が高いとわかるんだ。

 


編 つまり過去の戦績から、その馬が今後どういうコースで激走するのかまでわかっちゃうと。

 


奥 そういうこと。JRAはきっちりとクラス分けがされていて、同じような能力の持ち主が戦うシステムになっているでしょ? となると、勝ち負けを決するのは適性の差なんだ。

 


編 その適性の差さえ掴めば馬券的中への道が開けますよね。

 


奥 それだけじゃなくて、さっきみたいなコース未経験だったり、近走、直結しないコースで惨敗続きの馬でも、過去に直結コースの激走があれば、今回巻き返してくる可能性は高い。そういった馬たちは基本的には人気にならないからね。

 


編 おお、高配当が期待できると。これが奥田さんに高配当的中が多い理由か~。

 


奥 これが大まかな直結理論の骨格かな。細かいところは書籍をご覧いただければと。で、厳しいレースのほうが適性があらわになるということなんだけど、緩いレースというか未勝利戦みたいな下級条件だと、紛れが起こりやすかったり、そもそもの能力に差がありすぎたり、経験不足すぎたりと適性云々の話以前の問題ということが多いんだよね。

 


編 ああ、ただ反対にG1みたいにどの馬もギリギリのところで戦っていると、最後にものを言うのは適性だと。

 


奥 まあ、そういうことだね。G1のように高いレベルで同じような能力の馬が集まるレースでは、適性で差がつくというかね。まあ、そんな感じでございます。

 


編 よ~く、わかりました。で、ここからが本題。

 


奥 これだけしゃべったのに、ここからが本題みたいな感じでばっさり切り捨てるなよ(笑)。

 


編 だって、やっぱり注目馬を聞きたいじゃないですか。しかもG1前の大事なひと勝負ですからね、土曜日のメインって言ったら。

 


奥 まあ、気持ちはわかるけどね。じゃあ、そろそろ始めますか?

 


編 そうですね。お願いします。土曜日の重賞はニュージーランドTと阪神牝馬Sがありますけど、どちらにしますか?

 


奥 阪神牝馬S(阪神芝1400m)にしようかなと。

 


編 やった~!

 


奥 どうした、いきなり。

 


編 だって、阪神芝1400mっていったら奥田さんじゃないですか!

 


奥 なんだそりゃ。

 


編 ほら~、阪神芝1400mの阪神Cで2011年に49万馬券、2012年に28万馬券を的中、さらに去年2013年も3連単32万馬券こそホントに惜しいところで獲り逃したものの、3連複47,050円をゲット。ガルボ(10人気2着)がほんのクビ差だけ頑張ってくれればな~というレースだったじゃないですか。

 


奥 ああ、その話か。

 


編 ああ、その話かって、その話でしょ。阪神芝1400mって言ったら。

 


奥 というわけで、注目するのは……

 


編 ちょっとちょっと。なんで話を変えようとするんですか~。

 


奥 その話は飽きた(笑)。

 


編 飽きたって言われちゃった(笑)。

 


奥 ま、土曜日の阪神牝馬Sもそうだけど、暮れの阪神Cで皆さんに馬券を獲ってもらってからまたその話をしようか。それよりも、ほら、時間がないよ。

 


編 あっ!ヤバい。では奥田さんの注目馬を教えて下さい!

 


奥 はいはい。じゃあ、まずはエピセアロームに注目しておこう。

 


編 前走で今回と同じ阪神芝1400m(阪急杯)を走って5着でした。

 


奥 そうだね。欲を言えば馬券に絡んでほしかったけど、結果的に勝ったコパノリチャードが強かったかな。2着馬とはそんなに差のない競馬だったし、牝馬限定のここなら好勝負できるよ。

 


編 直結コースでの激走となると?

 


奥 阪神芝1600mとか、阪神芝1200m、中山芝1200mと色々走ってるよ。なかでも阪神芝1200mでは12年にセントウルSを勝っているよね。

 


編 そうですね。あ、しかもそのレースで2着に負かしたのはロードカナロアじゃないですか。

 


奥 そうなんだよ。海外を含めてG1・6勝馬を負かしているのはかなり高く評価できるよね。さっきもちょっと触れたけど、近走の同コースの重賞、阪神C(6着)、阪急杯(5着)も欲を言えばというのはあるけど、レベルの高い重賞での善戦だからね。

 


編 ええ、そんなに気にするような負けじゃないですよね。

 


奥 そういうこと。

 


編 あとはどの馬をチェックしましょう?

 


奥 トーホウアマポーラもいいよ。

 


編 前走が同コース勝ちですよね。

 


奥 そう、うずしおSを勝って昇級してきたんだよね。これがひとつのポイントで、去年の阪神牝馬Sの2着馬イチオクノホシはうずしおSの3着馬、一昨年の阪神牝馬Sの勝ち馬クィーンズバーンもうずしおSで3着に好走しているんだ。

 


編 おお、たしかに!

 


奥 うずしおSは条件戦ではあるんだけど、阪神牝馬Sとのつながりは非常に深い。トーホウアマポーラもコース適性の高さ、ローテーションから注目だよ。

 


編 今回が叩き3走目にもなりますし、状態面の上積みも含めて期待できそうですね。

 


奥 あとはウイングザムーンにも注目。

 


編 この馬も前走で1600万特別を勝って昇級してきたんですよね。

 


奥 その通り。その石清水Sが行われた京都芝1400m外が直結コースなんだ。

 


編 4走前にも1000万下のレースを勝っていますよね。

 


奥 うん。それに、この馬は全5勝のうち4勝を1400mで挙げる距離巧者でもあるよね。500万下を勝ったのも同コースの阪神芝1400mだし。

 


編 距離巧者に加え、同コース+直結コースの激走馬ということになるんですね。

 


奥 そういうこと。今回は一気の重賞挑戦となるけど、牝馬限定戦なら適性の高さを活かして激走が期待できる。馬券には入れておきたい一頭だよね。

 


編 わかりました。桜花賞前のひと稼ぎといきたいですね。

 


奥 そうだね。この3頭以外にも気になる馬がけっこう多いので、土曜日の最終結論も忘れずにチェックいただければと。

 


編 はい!では土曜日の完結編もよろしくお願いします! ありがとうございました。

 

 

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