直結式 土曜の勝負対談
奥田隆一郎

直結式 重賞対談〜アハルテケS〜

奥田隆一郎

投稿日:2014/6/12


Vstyle編集者(以下、編) 奥田さん、先週の安田記念でG1も一段落しちゃいましたね。ちょっと寂しいです。


奥田隆一郎(以下、奥) なに言ってるんだよ。これからだろ、楽しいのは。


編 お、そうきますか。


奥 そりゃ、そうでしょう。前にも言ったじゃん、この開催はホントに楽しくなるよって。


編 あ、そうでした! この時期は馬場もタフで、適性がモロに出やすいって言ってましたよね。


奥 というか、激走馬は適性で決まるのはいつものことなんだけど、それに加えて馬場的な要素と、クラス編制、あと春に活躍したいわゆる能力馬が休むっていうのが、この時期の競馬が荒れやすくて、獲りやすい理由だよね。


編 ああ、そういうことか〜。たしかに先週から3歳と古馬が同じレースで走るようになりましたし、降級馬も強い競馬を見せてますよね。


奥 そうね。適性の話を別にすると、条件戦なら3歳牝馬を買っとけばOKみたいな競馬が続くかもね。


編 ああ、結局斤量が軽い馬が走ってくるという。


奥 そうそう。あとは500万とか1000万でずっと勝てずにウダウダしている古馬よりもフレッシュな3歳馬を狙っとけという、毎年ながらの傾向もあるし。まあ、そこは皆さんも気づいているので、シンプルに買っても堅いけどね。


編 じゃあ、どうすればいいんですか?


奥 だから直結を使うんだって。この時期って、すでに軽量の3歳馬とかが人気になりがちなんだよね。でもそのコースに対する適性もないのに軽量っていうだけで人気になる3歳馬、降級馬もいるでしょ。


編 そうか。むしろ適性のある馬が必要以上に人気になっていない可能性があるということですね。


奥 そういうこと。たしかに降級馬がきっちり走るような堅いレースも多いんだけど、そうじゃないレースはとことん荒れるんだよ、この時期は。


編 だから奥田さんが毎年この時期を楽しみにしているのか〜。


奥 そう。だっていつも通りに馬券を買ってるのに、いつも以上に配当がついちゃうんだから(笑)。


編 お得すぎますね(笑)。


奥 でしょ? だからさ、この時期でドカンとプラスを確保しておいて、ローカルで適性がはっきり出る夏競馬で資金を倍増させるという計画が成り立っちゃうんだよね。


編 いいですね〜。G1なんて、もうどうでもいいっすね(笑)。


奥 どうでもよくはない(笑)。ま、いろんな楽しみがあるということだよね。


編 そうですね。では今週末のエプソムCにも高配当を期待しつつ、土曜日のお話をうかがっていきましょうか。


奥 どのレースにしようか?


編 そうか、重賞がないんですよね。


奥 どうせなら高配当が期待できるレースにしたいからな〜。あ、これがいい。アハルテケSにしよう。


編 東京メインのダート1600m戦ですね。


奥 そう。いい穴馬を見つけちゃった。


編 いいですね〜。ではさっそくですけど、アハルテケSの注目馬を教えて下さい。


奥 了解。まずはエアハリファに注目しようか。


編 2走前にコーラルSを勝っていますよね。


奥 そのコーラルSが行われた阪神芝1400mが直結コースなんだ。それに加えて去年の春には同コースの東京ダ1600mで行われたオアシスSも勝っている。


編 つまり同コース+直結コースの激走馬ということになるんですね。


奥 そう、このコースに対する適性はかなり高いよね。オープン特別なら実績上位と言える。前走は1800mの重賞を凡走したけど、今回は「叩き3走目の上積み+重賞からオープン特別の相手弱化+適距離にコース替わり」とプラス材料が揃っているんだ。


編 たしかに。それを聞いただけで激走間違いなしという気がします(笑)。その他ではどの馬がいいですか?


奥 タイセイスティングがいいね。


編 あ、2走前、3走前と東京ダ1600mで連勝してるんですよね。


奥 そうなんだよ。その2勝も含めて、全5勝中4勝が東京ダ1600mというコース巧者なんだ(からまつ賞/500万下、日吉特別/1000万下、三峰山特別/1000万下、錦秋S/1600万下)。


編 おお、すごい。


奥 前走を惨敗したけど、直結コースではない中山ダート中距離戦だから度外視でOK。オープン特別でもコース巧者らしい適性の高さをもってすれば激走できるよ。


編 前走の惨敗で人気を落とすでしょうし、妙味を考えても狙いどころですよね。


奥 あとはアドマイヤロイヤルもチェックしておこう。


編 去年の秋に同コースの重賞・武蔵野Sで2着に激走しているんですよね。


奥 その通り。さらにこの馬も東京ダートの成績が【4 4 3 3】という東京巧者でもあるんだ。


編 あ、ホントだ。


奥 去年の同時期には直結コースの東京ダ1400mで行われた欅Sを勝っていて、つまりは同コース+直結コースの激走馬ということ。


編 コース適性はかなり高いと。それに、武蔵野Sを勝ったのってのちにジャパンCダートを勝つベルシャザールで、3着はおそらく今回1番人気に推されるベストウォーリアだったんですよね。


奥 そう、レベルの高い一戦だったんだ。そのレースで2着に激走した実績は非常に高く評価できるよね。


編 なるほど〜。もうこの3頭で決まりそうな気すらしてきました(笑)。


奥 十分あり得るよ。ただ、この3頭を最終的にどう評価するのかは、週末のプレミアムコラムでしっかりと確認していただければと。


編 そうですね。枠順なんかも気になりますし。東京ダ1600mだけに。


奥 うん、最終結論を出すためは枠順、馬場状態、メンバー構成とチェックすべき点は多いからね。


編 ええ、今週末も期待してますね。奥田さん、どうもありがとうございました。


奥田隆一郎

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