直結式 土曜の勝負対談
奥田隆一郎

土曜日重賞対談〜夏至S〜

奥田隆一郎

投稿日:2014/6/26


Vstyle編集者(以下、編) いや〜、早いものでもう春のグランプリですよ、奥田さん。


奥田隆一郎(以下、奥) 気候的には春という感じはまったくしないけどね(笑)。雨はすごいわ、暑いわで。


編 まあ、たしかに(苦笑)。でも日曜日の宝塚記念が終われば、いよいよ夏競馬ですから。


奥 そうね。でもキミみたいに「いよいよ」夏競馬って言う人も珍しいよ。なかには夏の間は馬券をお休みする人もいるからさ。


編 え〜、もったいない!


奥 そう、もったいないんだよ。あんなに配当妙味溢れる開催なのに。


編 やっぱり荒れますか。


奥 荒れるね〜。正確に言うと、というか毎年言っている気もするけど(笑)、実力馬が休んでいたり、ローカル開催で適性がモロに反映されたり、小回りでゴチャつきやすかったり、枠順が大きな影響を及ぼしたりと、難しい反面、超のつく高配当にありつけたりする。極端に言えば負けた翌週にあっさり大勝したりということが起こりやすいんだよね。


編 なるほど。でも難しいのか〜。


奥 ああ、ごめん。ちょっと言葉足らずだった。難しいって言ったのは、馬場状態とか展開とかそういうのが、コース形態に左右される部分が大きいという意味でね。適性を見るぶんにはむしろ中央場所よりも簡単なんじゃないかな。穴馬もわかりやすいし。


編 といいますと?


奥 簡単な理屈だよ。たとえばいま開催している東京開催で惨敗続きの馬がいるとするでしょ?


編 ええ。


奥 でもそれは大回りのコーナーや長い直線に適性がないだけで、平坦小回りコースには適性があるケースってすごく多いんだよ。


編 ああ、そうか。ローカルコースに適性があるにもかかわらず東京での戦績が悪すぎて人気はない。そういう馬を狙っていけばいいんですね。


奥 その通り。春の中山である程度好走しつつ、東京開催で凡走した馬が来週からの福島開催で穴をあけるみたいなね。これはすごく大雑把な例だけど。


編 もちろん予想するときは直結コースをしっかりチェックしますけど、わかりやすい例ですよね。ああ、たしかになって思います。


奥 だからわかりやすく穴馬券が獲れる開催なんだ。夏は大きいレースがないからって、お休みするのはもったいないよね。


編 夏競馬はよくわからないからって言う人も多いですよね。


奥 逆、逆。むしろわかりやすいのが夏競馬なんだって。たぶん聞いたことのない馬名が多い、要はビッグネームがあまりいないから知っている馬がいないということなんだろうけど、そのほうが変な先入観を持たずに適性をチェックできることも多いでしょ。


編 そうですよね。そうか〜、やっぱり「いよいよ夏競馬」で正しかったんだ(笑)。


奥 そう、珍しく正しい(笑)。


編 失礼な(笑)。


奥 ま、そんな夏競馬に弾みをつける意味でも、今週いい形で決めたいね。


編 そうですね。ではそろそろ土曜日のレースについてお話をうかがいましょうか。


奥 重賞はないんだけど、東京メインの夏至Sが面白そうだよ。


編 わかりました。では東京11R夏至S(東京ダ1600m)でお願いします。現時点ではどの馬に注目しているんですか?


奥 まずはシンボリエンパイアをチェックしようか。


編 シンボリエンパイアって、この東京ダ1600mをめちゃくちゃ得意にしていますよね。


奥 その通り。今までに挙げた4勝はすべて同コースでのものだからね。


編 しかも3走前には現級の1600万下(錦秋S)でも2着に激走しているという。


奥 そうなんだよ。ここ2走は馬券に絡んでいないけど、前々走の春光S(東京ダ1600m)は休み明けで4着まで、前走の丹沢S(東京ダ2100m)は明らかに距離が長かったからね(12着)。


編 今回は叩き3走目で得意の距離に戻るという、絶好の狙いどころになりますよね。


奥 うん、勝ち負けになる条件は揃ったと言えるね。


編 その他ではどの馬に注目しておきましょう?


奥 スズカヴィグラスがいいね。


編 ここ2戦は同コースの東京ダ1600mで走って、前走の薫風Sは5着でしたけど、2走前には春光Sで2着に激走しているんですよね。


奥 1000万下を勝ち上がったのもこの東京ダ1600m(大島特別)で、このコースを非常に得意としているのがわかるよね。


編 そうですね。


奥 現級の1600万下でも白嶺Sと春光Sを連対していて、特に前々走は勝ち馬とハナ差の接戦。言うまでもなくコース適性は高いよね。再昇級3戦目で巻き返しが期待できるよ。


編 意外と人気にならないタイプだけに、配当的にも期待したいですね。


奥 あとはトロワボヌール。


編 デビュー戦以外芝で惨敗を続けていましたけど、ダートへ路線変更したことで、歯車がかみ合ってきましたよね。


奥 そうなんだよ。ダートでは4戦3勝(4連対)とパーフェクトな戦績で、ダートに対する適性を存分に発揮しているんだ。


編 ええ。ダートではいまだに底を見せていませんよね。


奥 しかもダートで挙げた3勝すべてが東京ダ1600mでのものなんだよね。


編 そうそう、そうなんですよ。


奥 ダートのなかでも同コースに対する適性は抜群で、昇級緒戦とはいえ、大注目の一頭だよ。


編 そうですね。


奥 現時点ではこの3頭に注目しておこうかな。


編 わかりました。ではプレミアムコラムでの最終結論に期待してますね。でもって、来週からの夏競馬に一気に突入だ〜!


奥 はいはい。がんばっていきましょう(笑)。



奥田隆一郎

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