二頭両談!
石橋武

二頭両談 〜阪神芝1400m特集〜

石橋武

投稿日:2015/3/13


石橋 武(以下、石) 大丈夫?


書籍『単勝二頭流』担当編集者(以下、編) ああ、先日はホントすみませんでした。珍しく仕事したら熱が出ちゃいまして。


石 むちゃくちゃな仕事ぶりは聞いてたけどさ。人間、寝ないとダメなの知ってた?


編 なんとなく(笑)。今回で確信しましたけど。


石 遅いわ(笑)。でさあ、ということで、あまりキミに負担をかけちゃいけないだろうなと、Vstyleの人とも話し合ったんだよね。


編 え、クビはマジ勘弁して下さい。


石 あ、いやだ?


編 当たり前じゃないですか。ほら、もうこんなに元気で。ほら、ほらっ!


石 腕立てとかしなくていいから(笑)。じゃあ、クビはやめるとして。


編 マジだったんかいっ!


石 冗談だよ。ほら、土曜日のVstyleの対談もあるじゃない? 今週はブログとVstyleの対談を一挙にやってしまおうかと。


編 土曜日のレースの穴馬と日曜日のレースの穴馬を発表しちゃうということですか?


石 ブログだけじゃなくてVstyleでもね。そのぶんキミの時間も節約できるだろうし、何度も外出しなくてすむだろうしね。


編 おお、そこまで僕のことを考えていてくれたなんて。


石 だって風邪ひいてるんでしょ? あ、ちなみにインフルエンザじゃないだよね。


編 ええ、単なる風邪って言われました。まあ、日頃の不摂生のツケが回ったんでしょうね。って、なんであからさまにホッとしてるんですか。


石 い、いや、単なる風邪で良かったなって。


編 まさか僕と接する時間を減らしたくてVstyle と協力を?


石 さ、そろそろ始めないと。まずは土曜日のレースからいこうか。


編 図星か(笑)。ま、今週はそれに乗っかってラクをさせていただきます。じゃあ、まずは土曜日ですね。どのレースを取り上げます?


石 どうせ土日分取り上げるなら、ちょっと企画的なものがあったほうがいいかなと思ってね。


編 と言いますと?


石 今週は阪神芝1400mにこだわってみようかなと。日曜日はフィリーズレビュー、土曜日はうずしおSと。そうしたら、ほら、今後自分で予想するうえでも、芝1400mの特殊な適性というか、特質というの? そういうのを参考にしていただけるかなと思って。


編 あ、なるほど。それはいいかも。じゃあ、さっそく土曜日のうずしおS(阪神10R)から始めましょうか。どの穴馬に注目すればいいですか?


石 モズハツコイ、ボンジュールココロ、ウキヨノカゼの3頭。


編 ウキヨノカゼ以外はたしかに1400m実績がありますね。1400mって同距離実績が大切なんですよね?


石 そうだね。2、3歳戦だと、実績がある馬は人気になることが多いんだけど、古馬クラスだとキャリアも多くて、その実績があまり目立たないからね。


編 1400mでは「実績が大事」というのは、なにか理由があるんですか?


石 勝負予想では何度も見解に書いているんだけど、1400mってすごく特殊な距離なんだよね。だからスペシャリストが生まれやすい。1400mと距離が近いスプリント戦、マイル戦というのは緩急のつく競馬が多くて、コースによって度合いこそ違えど、瞬発力が求められるんだ。ただ、1400mは緩急のつかない競馬が多い。ということは、重要なのは一定以上のスピードをゴールまで維持できるかどうかという資質。つまり持続力なんだ。


編 石橋さんが「1400m戦ではダートも走れるようなタイプが買い」っていっているのも同じような意味なんですか?


石 そうそう。ダート戦で重要なのは持続力だからね。だからダートのスプリント戦を先行して勝ち負けできるタイプって、芝の1400m戦で穴をあけたりするんだ。それでもガチガチのダート馬だとスピード不足で好走もへったくれもないんだけど。


編 あくまでダートでも走れる「ような」というのが重要なんですね。


石 そうだね。とくに阪神芝1400mはスタートしてから最後の直線まで緩やかに下って、最後に急坂があるというコース形態だけに、ほかのコースよりも持続力が求められることが多いよ。


編 下り坂でのハイペース→急坂も我慢しきれる持続力という図式ですね。


石 そういうこと。切れなんてホントいらないし、脚の遅さをカバーできちゃう距離、コースと言えるかな。だから他のコースで切れ負けしていた馬が逆転したりね、そういう意味では荒れやすいとも言えるかもしれないね。


編 たしかにこの前の阪急杯も23万馬券でしたっけ? 大荒れでしたよね。


石 獲れなくてすみません。


編 そういう意味じゃなくて(笑)。で、さっきの3頭はそういう条件に合致すると。


石 うん、3頭とも上がりのかかるレースで速い上がりを出せるタイプだからね。つまりは他馬が苦しくなって速い上がりを使えないときに、頑張れるタイプ。言い換えると、他馬が速い上がりを使えるようなレース(=上がりの速いレース)では、脚の遅さが露呈してしまう馬というか。


編 なるほどね〜。ではフィリーズレビューも同じような馬を狙っていけばいいですか?


石 基本的には。ただ、3歳限定戦でキャリアが浅い馬が多いだけに、1400m適性を見抜くのが骨だけど。


編 そうか、実績がないから。


石 そうそう。過去に走った数戦だけで見極める必要があるからね。あと、古馬戦よりもペースが落ち着くケースが多いので、多少は切れも必要。多少ね。


編 それを踏まえて穴馬を上げていただくと?


石 スマートグレイス、ダノングラシアス、スマートプラネットの3頭。


編 スマートプラネットとダノングラシアスは1400m実績があって、スマートグレイスは芝・ダで勝利。たしかにそういう視点で見るとわかりやすいですね。


石 まあ、これが合っているかどうかはレースが終わってから、という話になるんだけど。


編 これでここまで当ててきているわけですから、合ってるでしょ(笑)。いきなり不安にさせないで下さい。


石 合ってるけどね(笑)。その他の注目馬、そして詳しい見解は勝負予想のほうでお伝えしますよ。


編 はい、わかりました。


石 はい、もう終わったので出ていっていいですよ。


編 あからさまに距離を取らないで下さい(笑)。ただの風邪なのに。







※うずしおSの各馬の印はプレミアムコラムにてご覧いただけます。また、フィリーズレビューの最終結論はスポーツマスター(日曜日版)にて配信致します。ぜひ、ご期待下さい。

石橋武

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※「二頭流一鞍道場」日曜日版は、スポーツマスターで公開されている勝負予想とまったく同じものを1レース分、ご覧いただけます。

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