POG特別対談
POG特別企画

POG特別座談会①「兄姉がG1馬」

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投稿日:2015/5/6

今週からいよいよ期間限定の「POG特別企画!」がスタートします。座談会でアツく語り合ってもらったのは、ドラフトで上位人気が確実視されている注目馬20頭について。「兄姉がG1馬」「クラブ高額募集馬」「セール高額落札馬」「ディープインパクト産駒以外の話題馬・注目馬」のテーマごとに、5月の毎週水曜日(6日、13日、20日、27日)に4週にわたって座談会の模様をお伝えしていきます。POGのスペシャリストたちは、いったいどんな評価を下すのか? ぜひ、ご注目ください!


また、Vstyleプレミアムコラム(会員専用コラム)では、栗山求氏、伊吹雅也氏、白川ユウキ氏のPOG指名馬1位~10位を公開します。ドラフトに臨むにあたっての貴重な情報源としてぜひご活用ください!




Vstyle編集部(以下、編) 本日はお忙しいなかお集まりいただきありがとうございます。よろしくお願いします。


一同 よろしくお願いします。


 本題に入る前に、まずは皆さんのPOG歴や過去の実績、指名馬の選出基準などをお聞かせください。では、栗山さんからお願いします。


栗山(以下、栗) POGは高校生のときに始め、今年でちょうど30年目になりますね。POGで勝つために配合研究を始めたようなものなので、配合から馬を選び、配合以外は何も考えないスタイルです。指名馬の実績は、サクラチヨノオーのダービー(88年)以来、クラシック、G1、重賞制覇は数知れません。まぁ、それだけ長くやってますから(笑)。


 栗山さんと言えば血統ですが、まさにそのイメージ通りなんですね。厩舎とか馬主とかは基本的に気にしないと……。


栗山 POGに関しては、そうですね。血統一本で指名馬を選んでいます。


 伊吹さんはいかがでしょう?


伊吹(以下、伊) POG歴は今年でちょうど10年になります。それ以前からPOG本の制作には携わっていたんですけど、自分の思い描いた戦略に手応えを感じるまでは勉強と様子見に徹していました。重視しているのは、調教師、種牡馬、生産者のPOG期間中における1頭あたり賞金や勝ち馬率です。過去3世代を対象に毎年集計し、ひとつでも合格ラインに届かないファクターを持つ馬は指名しません。


 おお、伊吹さんは完全にオートマティックなスタイルなんですね。


 はい。むろん、入厩先が決まっていない馬や新種牡馬の産駒も検討の対象外です。そのほかにも「母の初仔」「母が高齢の馬」「デビューしたけれども未勝利だった兄姉がいる馬」など、原則的に指名を避けている条件がいくつかあります。私もG1馬を何頭か指名した経験があり、なかでもいちばん稼いでくれたのはジェンティルドンナですね。


 素晴らしい。では、最後に白川さん。


白川(以下、白) 有名なお二人とご一緒させていただくだけで大変恐縮ですが、POGにはそれなりに力を入れているので、少しでもお役に立てればと思っています。POGのキャリアは私も10年くらいで、勝ちたい人たちがどのように生産し、購買し、募集し、走らせるかを考え、人間心理をついた指名を心掛けています。


 具体的にはどのあたりの要素を重視しているんでしょう?


 血統、馬体、生産者、馬主、厩舎を総合的に見て判断しています。伊吹さんのように、高齢の母馬は避けるなど、いくつかのマイルールがありますね。ここ最近のヒットは、ハープスターとドゥラメンテです。


 なるほど~。皆さん、さすがだな~。改めまして、今日はよろしくお願いします。今回の企画では、「兄姉がG1馬」「クラブ高額募集馬」「セール高額落札馬」「ディープインパクト産駒以外の話題馬・注目馬」のテーマごとに各5頭、合計20頭をピックアップしました。すべて、上位指名が予想される人気どころです。ファンの注目度も高いので、率直なご意見をビシッとお願いします。まずは「兄姉がG1馬」のなかから、母オールウェイズウィリング(父ディープインパクト、牡、馬名アフェクテューズ)。お姉さんはショウナンアデラです。


 これはいいですよね。全姉ショウナンアデラは『競馬王のPOG本』の「栗山ノート」で推奨しました。配合構成はほぼ完璧なので、脚部不安さえなければ姉同様の活躍が期待できます。


 半兄のサンライズマーチ(父Hard Spun)もJRAで3勝していますよね。持ち込みの兄姉がそれなりに走る→国内向きの種牡馬をつけて産まれた弟妹がさらに大活躍、というのはわりとありがちなパターンですし、実際に私もよく狙います。それだけに、どうせならショウナンアデラのタイミングで指名したかった(苦笑)。私がショウナンアデラを指名できなかったのは、生産者が下河辺牧場だったからです。活躍馬を多数輩出している名門ですが、POG期間中の1頭あたり賞金は意外と高くないんですよ。ですので、「また走られたら仕方ない」と割り切って回避するほうがいいのかなと思っています。


 私は完全に見送ります。血統はもちろんいいんですが、馬体的にお姉さんとは明らかに違うタイプなんですよね。ディープ産駒というよりはブラックタイド産駒に似ていますし、手塚厩舎と下河辺牧場のコンビは牝馬に良績が集中していますし、馬主さんも実績のない方ですし……。いかにも怪しいかなと。


 いきなり形勢不利ですね(苦笑)。


 ホント、意見が真っ二つに分かれました。でも、こういう展開を求めていたんですよ。こんな感じでどんどんお願いします。次は母ニキーヤ(父ディープインパクト、牡、馬名レヴィンインパクト)。ゴールドアリュールの下になります。


 全兄のリグヴェーダは3年前に指名しました。ただ、この馬はどうでしょうねぇ。問題なのはお母さんの年齢です。20歳のときに産んだ子供ですので、過度に期待するのは酷のような気がします。


 私も同意見です。現4歳の半姉ヴァゼムが未勝利のまま引退してしまいましたし、この馬も過信禁物と見たほうがいいかもしれません。兄姉でPOG期間中のオープン特別を勝ったのもゴールドアリュールだけですので、仮に出世するとしても、古馬になってからという可能性が高いんじゃないでしょうか。


 私は全力で切ります。皆さんのおっしゃる通り、母が高齢なうえ、POG期間内に活躍した兄姉はほとんどいません。馬体も本質的にダート寄りの印象です。典型的な字面先行タイプと考えるのが妥当でしょう。


 今度は意見が揃いましたね。皆さん、この馬に対してはかなり厳しめの評価のようで……。では、こちらはどうでしょう。母ビワハイジ(父ディープインパクト、牡、馬名エルプシャフト)。お姉さんにブエナビスタとジョワドヴィーヴルがいます。


 全兄のトーセンレーヴ、全姉のジョワドヴィーヴルはともに指名しました。配合は文句なしです。ただ、やはり気になるのは母の年齢ですよね。偉大なビワハイジだけに出産年齢は関係ないかもしれませんが、さすがに20歳時の産駒には手を出せません。


 まさにそこなんですよねぇ。現6歳のジョワドヴィーヴル、現4歳のサングレアルがそれぞれPOG期間中に重賞を勝ったとはいえ、いつ加齢の影響が出てきてもおかしくないと思います。個人的にはあまり魅力を感じませんねぇ。


 決して手抜きではなく、右に同じという感じで(笑)。血統は完璧。ディープ産駒らしい馬体で、早期デビューできそうな点もグッド。ノーザンファーム、サンデーレーシング、角居厩舎と人間的条件もベスト。ただし、お母さんの年齢が……。走る可能性は否定できませんが、1位指名じゃないと取れないと思いますので、ちょっとリスクが高いというのが私の印象です。


 皆さん、高齢牝馬の産駒にはかなり慎重ですね。下位指名で取れればいいんでしょうが、そういうわけにもいかないでしょうし……。じゃあ、お次はこちら。母ラヴアンドバブルズ(父ディープインパクト、牝)をお願いします。ディープブリランテの妹にあたりますね。


 申し分ない好配合馬です。全兄ディープブリランテは指名しました。ただ、全姉パピーラヴがいまのところ未勝利というのが気になるところですね~。同じ牝馬だけに、あまり食指は動きません。


 誕生時母年齢は12歳ですし、種牡馬、調教師、生産者の成績もそれなりに優秀です。ドラフト上位で良血牝馬を指名するのが私のスタイルですので、気にはなっています。ただ、兄姉の成績に安定感がない点は気になりますよね。ディープブリランテを除くと、JRAの重賞で好走経験があるのはフラワーカップ2着のハブルバブルだけで、JRAでデビューしたほかの4頭は1000万下での好走経験すらありません。いつまた大物が出てもおかしくない血統ですが、個人的には指名を避けたいタイプですねぇ。


 まさに三振かホームランか、という血統ですよね。皆さんの言うように、兄姉の成績にムラがありすぎる点が引っかかります。藤原厩舎はデビューが遅れるケースが多いので、POG向きとは言えません。もちろん、大活躍してもなんら驚けませんが……。


 走られてもおかしくないけど、不発でもまったく驚けない。まさに、そんなところでしょうか。一か八かの賭けに出るのが好きな人には向いているかもしれませんね。では、「兄姉がG1馬」のラスト1頭、母レーヴドスカー(父ディープインパクト、牡、馬名レーヴァテイン)はいかがでしょう? 阪神JFを勝ったレーヴディソールを筆頭に、重賞活躍馬が目白押しの血統です。


 ディープ産駒はノーザンダンサーを積極的に入れた、少し硬めの繁殖牝馬から良駒が生まれる傾向にあります。レーヴドスカーは柔軟なスピード血統なので、あまり感心しませんね。それでもけっきょく走らせてしまうのがレーヴドスカーの恐ろしさですが……。


 半姉のレーヴディソールはかつての指名馬で大変お世話になりました。7頭の産駒がすべて勝ち上がっているうえ、そのうち6頭がPOG期間中に2勝以上をマーク。残る1頭も2007年阪神JF2着のレーヴダムールですから、こんなに指名しやすい繁殖牝馬はいませんよ。個人的には“ミセス・POG”の称号を捧げたいくらいです(笑)。


 ならば今年はドラ1候補ですか?


 いや、私はその後レーヴドスカーの仔を指名していませんし、今年もリストからは外すつもりです。現4歳のレーヴデトワールはPOG期間中の1頭あたり賞金が意外と高くないゼンノロブロイ産駒でしたし、現3歳のレーヴミストラルは、結果的に青葉賞を勝たれてしまいましたが、誕生時母年齢が15歳だったので、どちらも私の指名基準から外れていたんですよね。当然ながら、現2歳のレーヴァテインも母の年齢が引っ掛かるので私は指名しません。これまで健気に支えてくれた糟糠の妻を捨て、もっと若いオンナに走ります(笑)。


 なるほど(笑)。白川さんは?


 なにせこの血統は走りますからね~。なにを付けても走る。逆らえない(笑)。でも、1位指名かどうかとなると話は変わってきます。伊吹さんの言うように、母馬の年齢が懸念材料ですし、栗山さんの言うように、血統的にもプッシュしづらいです。ディープとグレイソヴリン系の相性は、決して良いとは言えないですからね。下位指名で取れるのなら欲しい1頭ですが、それは絶対に無理でしょう(笑)。


 ありがとうございます。なかなか扱いが難しそうな存在ですね。POGは指名順位も勝負の鍵を握りますから。「兄姉がG1馬」の5頭にはすべて触れましたので、今度は……(※次回は「クラブ高額募集馬」5頭の評価をお伝えします)。


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