二頭両談!
石橋武

二頭両談 〜日高特別〜

石橋武

投稿日:2015/9/2


石橋 武(以下、石) 皆さん、先週は対談のお休みをありがとうございました。おかげさまでもろもろの作業が追いつきました(笑)。


Vstyle編集者(以下、編) それは良かったです。でも結局は休めてないんですよね。って、そんな話はどうでもいいんです! それよりも石橋さん、来ましたね〜。


石 誰が?


編 誰じゃない(苦笑)。先週の結果です。


石 ああ、ちょっと大きいところを獲れて安心しました。


編 ちょっとどころじゃないです。35万馬券ですよ、35万馬券(土曜日新潟12R)。石橋さん、皆さんちょっと落ち着きすぎ(笑)。


石 ただ、人気馬が勝ってヒモ荒れというパターンで35万までついてくれるとラッキーだよね。


編 ヒモ荒れって言っても、普通に荒れたレベルじゃないですからね。だって、勝ったのが◎サザナミ(2人気1着)で、これはまあわかりますよ。ただ、2着の△オートクレールが単勝97.6倍の14番人気、3着△コスモイノセントが単勝20.1倍の7番人気。これで3連単35万2,880円、3連複76,720円の的中ですよね。3着コスモはともかく、オートクレールは買えないですよ、普通。


石 そんなことないでしょう。ヒモのなかでも上位に評価していたように、今の新潟はピッタリのタイプだったし。それに近走はダートばかり使われて全然力を発揮できていなかったでしょ?


編 いや、だから余計になんで狙えたんだという……(笑)。だいたい勝ち上がりはダート戦だったわけだし。


石 たしかにダートで勝ち上がってはいるけど、もともと芝でデビューしているように、適性自体は芝にあるんだよ。実際、短距離戦なら大崩れなく走っていたし。


編 でもな〜、それだけじゃ買えないですよね。


石 それだけじゃね。たださっきも言ったように、開催が進んで、荒れた時計のかかる馬場も合うし、1400mでの好走があるように、澱みのない一本調子で持続力が求められる流れも得意。今の新潟内回り(1200m)はそんな競馬になることが多いから。


編 なるほどね〜。とにかく石橋さんの馬選びに間違いなしって思いますよ。


石 それはない(笑)。自信を持って、間違いのないつもりで選んでも凡走することは多いでしょ、ご存じの通り。当たり前の話だけどね。


編 そりゃ、全レース当てるのはムリな話ですから。望んではいますけど(笑)。僕がいいたいのは、こういう超高配当が出るときって、必ず石橋さんがからんでるなと思って。


石 そう思ってもらえるのは嬉しいですけど、実際、まだまだですよ。新潟2歳Sだって本命◎ウインファビラスは着差の離れた2着だったし、3着馬には印すら打ってなかったからね。


編 たしかに不的中となっちゃいましたけど、というか、普通の人はウインファビラスに本命◎を打てないですから(笑)。ただ、これらの結果を見ていると、新潟の馬場は完全に掴んでいるみたいですね。


石 ああ、今の新潟の馬場は掴めていると思います。札幌もですけど。


編 日曜日の五頭連峰特別も惜しい内容でしたし。


石 それ先週イチ痛恨のレース(苦笑)。ホント痛恨のタテ目になってしまって。


編 ですよね〜(苦笑)。1着クラウンレガーロ(9人気1着)、2着ストーンウェア(3人気2着)、3着アドマイヤコリン(15人気3着)とすべて上位に評価していましたもんね。


石 で、本命◎のマンゴジェリー(6人気4着)が差されるという……。申し訳ないレースになっちゃいました。


編 いや、外したのは事実ですけど、ああいう人気薄を堂々と高評価できるのが石橋さんだし、そういう馬が実際に走っちゃいますしね。レースを見てて悶絶しながらも(笑)、「ああ、だから昨日の35万馬券みたいな高配当が当たるんだな」とも思いましたし、「来週からも相当期待できるな」とも感じました。予感みたいなものですね。


石 とにかくその期待に応えられるように頑張ります。さ、そろそろ本題に入りましょうか。終わったことをグジグジ言ってもしょうがないので。


編 グジグジではないですけどね(笑)。でもまあ、とにかく35万馬券ありがとうございました! で、今週の土曜日はどのレースについてお話ししましょう?


石 札幌の日高特別にしようか。


編 1000万下の芝2000m戦ですね。お、なかなか面白そうなメンバー構成ですね。ではさっそく注目穴馬を教えて下さい。


石 まずはシンボリジャズ。


編 前走は札幌芝2600mで5着でした。


石 洋芝は前走が初めてだったんだけど、こなしていたというか、むしろ上手い部類。全然苦にするところがなかったので。結果、馬券には絡めなかったけど、後方待機組がワンツーしているように、先行した同馬にとっては展開がキツかったかな。


編 今回はそのあたりもクリアできると。


石 展開面に関して精査するのは出走メンバーとか枠が確定してからになるけど、先週からCコースに替わって内、先行有利の馬場になったからね。


編 シンボリジャズは中1週ということは、そうかAコースの最終週で先行馬には辛い馬場だったのか。


石 そうだね。距離に融通が効くタイプではあるけど、ベストが2000mというのは戦績からもわかるし、中山、福島のように急流になりがちで持続力が要求されるコースで結果を出しているのも適性的にはいいですよ。


編 札幌も持続力が求められるんですか?


石 コーナーの角度が大きいからスピードに乗ったまま直線に向いてこられるので、後半にペースが上がりやすいので。瞬発力が足りないぶんそういう流れに向いていますよね。


編 あまり人気にならないタイプですし、前走の負けでさらに盲点になるようなら、配当的にもかなり期待できそうですね。あとはどの馬に注目しましょう?


石 アドマイヤガストもいいですよ。


編 札幌芝コースで【1 0 0 3】という成績ですが。


石 着順だけ見れば。ただ、新馬勝ちも札幌で、重賞の札幌2歳こそ大敗しましたけど、その後の負けは着差がないですからね。


編 たしかに。2走前の9着にしても勝ち馬との差はわずか0.4秒ですし。


石 でしょ? 3走前には中京の重くて長過ぎる直線でメンバー中最速の上がりで差し切っているように、力の要る馬場も、持続力もこのレースに向いていますよね。前走は前残りの展開で動くに動けない消化不良のレースになりましたけど、今回は乗り馴れた鞍上に戻って早めの仕掛けから好勝負が期待できますね。


編 なるほど〜。


石 あとは前走で久々の好走を見せたカウニスクッカ。激走か大敗かという極端な馬ですけど、持続力と器用さを活かせるコースではパフォーマンスを上げているので、油断は禁物。要チェックですね。


編 わかりました。では現時点ではこの3頭に注目ということで、あとは馬場を掴みきっている新潟芝戦での高配当的中を期待してますね(笑)。


石 新潟も最終週ですからね。もう一発大きいのがほしいですよね。新潟記念もありますし、もちろん狙っていきますよ。期待していて下さい。


編 はい! では週末のコラムもよろしくお願いします。どうもありがとうございました。






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